よもぎは、畑で育てればすぐに商品になるわけではありません。土地を整え、苗を植え、草と向き合い、収穫し、乾燥させ、用途に合った原料へとつなげていく必要があります。
YOMOGI BASEでは、長野県富士見町の標高約1,200mの畑で、よもぎを農薬不使用で育てています。遊休農地だった土地を整えるところから始め、育てながら、暮らしの中で使える商品につなげようとしています。
この記事では、栽培から商品になるまでの流れと、現場で取り組んでいること、まだ残っている課題を紹介します。
- よもぎを育てるために、畑でどんな作業が必要なのか
- 収穫したよもぎが、化粧品やお香になるまでの流れ
- YOMOGI BASEが自分たちで行っていることと、委託していること
著者:合同会社YOMOGI BASE代表/鍼灸師

よもぎの栽培は、畑を整えるところから
YOMOGI BASEがよもぎを育てている場所のひとつが、長野県富士見町、八ヶ岳のふもとにある標高約1,200mの畑です。
この畑は、もともと整った農地ではありませんでした。しばらく使われていなかった土地に手を入れ、よもぎを育てる場所へと少しずつ変えてきました。草を刈り、植え付ける場所を整え、その後も育つ環境を維持していく。よもぎを育てる仕事は、植え付けの日だけでは終わりません。
なお、標高が高いことだけで、よもぎの品質や成分が優れていると言うことはできません。違いを示すには、採取条件をそろえた分析や比較が必要です。私たちは産地の特徴を飾るより、どこで、どんな作業をしているのかを伝えたいと考えています。
植え付けのあとも、草と向き合う日々
まず2026年5月10日、富士見町の畑で植え付けを行いました。約40aの畑に、14人が参加しました。
植え付けのあとは、よもぎが育つ一方で、周りの草も伸びていきます。畑の生育は均一ではなく、2026年の畑では、よもぎが約1.3mまで育った場所がある一方で、雑草がそれを上回る場所もありました。
どこに手を入れるべきかを見極めながら、管理を続けています。
農薬不使用と、有機JAS認証の違い
YOMOGI BASEの畑は、農薬を使用せずに栽培しています。ただし、農薬不使用は、有機JAS認証を取得しているという意味ではありません。 当社は有機JAS認証を取得していないため、この点はお伝えしています。
農薬を使わない栽培には、畑の状態を観察し、草や生育のばらつきに向き合うことが欠かせません。試行錯誤の途中だからこそ、できていることと、これから改善したいことを分けて記録していきます。
収穫したよもぎは、手で摘み、乾燥させる
YOMOGI BASEでは、よもぎを手で摘み、乾燥させています。(陰干しの後、機械乾燥)
収穫した植物を原料として扱うには、収穫後の取り扱いも重要です。
よもぎは、用途によって加工方法が変わる
よもぎは、お灸のもぐさ、化粧品原料、お香など、用途に応じて異なる形に加工されます。畑で摘んだだけで、化粧品やお香が完成するわけではありません。
| 用途 | よもぎの扱い方 |
|---|---|
| お灸のもぐさ | 葉を乾燥・粉砕し、ふるいや唐箕(とうみ)で精製する |
| 化粧品 | ヨモギ葉水やヨモギ葉エキスなどの原料にして、処方・製造する |
| お香 | よもぎの蒸留水を、ほかの原料と配合して成形する |
※用途の違いを示した概要です。具体的な工程は、原料や製造者によって異なります。
自社で行っていること、委託していること
- 自社で行っていること:よもぎの栽培、手摘み、乾燥
- 委託していること:化粧水や保湿バームの製造(長野県内の化粧品製造会社)、お香の製造(長野県内のお香製造会社)
原料を育てることと、化粧品として製造することは、別の専門性が必要な仕事です。すべてを自社で行っているように見せず、誰がどの工程を担っているのかを正確に伝えることを大切にしています。
YOMOGI BASEが、よもぎを育てる理由
植物を商品にすることだけが目的ではありません。よもぎを通じて、お灸や植物のある暮らしを身近なものにしたいと考えているからです。
鍼灸師である私にとって、よもぎはもぐさの原料として、お灸と深く関わってきた植物です。一方で、化粧水や保湿バーム、お香のように、異なる形で暮らしに取り入れることもできます。
植物を育てることから始めると、商品だけを見ていたときには分からなかった手間に目が向きます。土地を整えること、育ち方を観察すること、収穫後の扱いを考えること。商品になるまでには、多くの仕事があります。
整った姿だけでなく、試しながら進めていることや、まだできていないことも含めて、記録していきたいと考えています。
よくある質問
農薬不使用のよもぎは、有機JAS認証を取得したよもぎですか?
いいえ。農薬を使っていないことと、有機JAS認証を取得していることは別です。YOMOGI BASEの畑は農薬不使用ですが、有機JAS認証は取得していません。
収穫したよもぎは、そのまま化粧水に使えるのですか?
通常、畑で収穫したよもぎをそのまま化粧水に配合することはありません。用途に応じた原料の製造と、化粧品としての処方・製造が必要です。
YOMOGI BASEでは、栽培から化粧品の製造まですべて自社で行っていますか?
よもぎの栽培、手摘み、乾燥は自社で行っています。化粧水や保湿バームの製造は、長野県内の化粧品製造会社に委託しています。
まとめ|畑から商品まで、できることを一つずつ
よもぎが商品になるまでには、畑を整え、育て、収穫し、乾燥させ、用途に合わせた原料や製品へとつなげる工程があります。YOMOGI BASEは、長野県富士見町の畑でよもぎを育て、手で摘み、乾燥させるところまでを自分たちで行っています。
まだ試行錯誤の途中だからこそ、できていることと、これから取り組むことを分けて伝えていきます。
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参考情報
- YOMOGI BASE「日本人の身近にあったよもぎ」 https://yomogi-base.jp/pages/yomogi-about
- YOMOGI BASE「よもぎのお香|国産よもぎの香りで整える養生時間」 https://yomogi-base.jp/pages/incense-yomogi
最終更新日:2026年10月28日
※本記事は、YOMOGI BASEの栽培・商品づくりの取り組みを紹介するものです。農薬不使用は有機JAS認証を意味しません。
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