この記事は、「よもぎって本当にそんなに良いものなの?」「その辺に生えている草を、なぜわざわざ育てるの?」という疑問にお答えしていきます。
長野県でよもぎを育てながら、各地のよもぎ農家を見てきたからこそ見えてきた、“国産よもぎの今”についてお話しします。
よもぎとは、どんな植物なのか
よもぎは、キク科ヨモギ属の多年草です。日本全国に自生し、古くから食用・薬用・灸・お茶として使われてきました。
春には草餅になる。
湯に入れば薬草湯になる。
乾燥させれば、もぐさになる。
煎じて飲めばお茶になる。
特別な高級植物ではありません。
むしろ逆です。
道ばたにも生える。
河原にも生える。
里山にも生える。
だから昔の日本人は、よもぎを「特別な薬草」としてではなく、「暮らしのそばにある植物」として使ってきました。
おそらく多くの人が、よもぎの香りをイメージできるのではないでしょうか?
草餅の香り。
お灸の煙。
お風呂の湯気。。
よもぎはずっと、暮らしの身近にありました。
それでも、なぜ今あらためて「よもぎ」なのか
ここ数年、「自然なものを取り入れたい」という声をよく聞くようになりました。
強すぎる刺激ではなく、毎日の暮らしを少し整えたい。
ゆっくり呼吸が深くなる時間がほしい。
そんな感覚を持つ人が増えているように感じます。
その中で、よもぎは再び注目され始めています。
ただ、その一方で、こんな疑問もあると思います。
「でも、よもぎってその辺に生えてますよね?」
これは、とても自然な疑問です。
実際、よもぎは強い植物です。
痩せた土地でも育ちます。
ではなぜ、わざわざ栽培するのか。
その答えは、
「どこでも生える植物だからこそ、差が出る」
からです。
よもぎは「どこで育ったか」が出る植物です
各地のよもぎ農家を訪ねて、実際に畑を見てきました。
その中で感じたのは、
同じ「よもぎ」でも、土地と扱い方でまったく別の植物のようになるということでした。
葉の厚み。
香りの立ち方。
繊維の強さ。
乾燥後の色。
摘み取る時期。
同じヨモギでも、用途によって求められる状態が違います。
肌に触れるものなら、やわらかさや清潔な環境が重要になる。
香りを使うなら、寒暖差や乾燥工程が香気に影響する。
つまり、
「ただ生えている」
だけでは足りません。
どこで育ち、
いつ収穫し、
どう乾燥し、
誰が見ているのか。
そこまで含めて、最終的な質になります。
よもぎは強い植物です。
だからこそ、
丁寧に扱う人が減ると、
品質の差が見えにくくなる植物でもあります。
昔は「採る植物」だったものが、今は変わり始めている
以前は、山や土手から採集した国産よもぎが多く使われていました。
しかし現在は、状況が少し変わっています。
高齢化。
土地管理の変化。
担い手不足。
耕作放棄地の増加。
全国の農家を見ていると、
「昔のようには採れなくなった」
という声をよく耳にします。
これは、よもぎが減ったというより、
“人が関わる風景”が減っているのだと思います。
よもぎは、人の暮らしの近くで使われ続けてきた植物です。
だから、人との距離が遠くなると、
文化ごと薄れていく。
その変化を、現場で感じています。
長野県で、よもぎを育てています
YOMOGI BASEでは、長野県でよもぎを育てています。
しかも、用途ごとに畑を分けています。
化粧水・保湿バームの畑
長野県諏訪市・標高850m
よもぎ化粧水と保湿バームには、長野県諏訪市の畑のよもぎを使っています。
諏訪は、寒暖差があり、水がきれいな土地です。
肌に触れるものだからこそ、
空気や水の環境を大切にしたい。
そんな考えから、この土地を選びました。
よもぎ線香・お茶の畑
長野県富士見町・標高1,200m
線香用のよもぎは、八ヶ岳南麓の富士見町で育てています。
朝晩の冷え込みが大きく、冬の寒さが厳しい地域です。
この寒暖差が、香りに深みをつくると思っています。
同じ「よもぎ」でも、
水分感を活かしたいものと、
香りを引き出したいものでは、
向いている土地が違う。
実際に育ててみると、それがよく分かります。
よもぎを、色んな形にしていく
YOMOGI BASEでは、よもぎを3つの形にしています。
よもぎ化粧水
朝、肌に入れる水です。
洗顔後につけると、草の香りがほんの少しだけ立ちます。
強い香料ではありません。
昔、湯に入れた薬草のような、静かな香りです。
よもぎ保湿バーム
夜、肌を覆うバームです。
化粧水だけでは逃げてしまう水分を、ゆっくり閉じ込めます。
何かを「劇的に変える」というより、
乾燥しやすい季節に、少し整えるためのものです。
よもぎ線香
そして、香り。
朝の支度の前。
夜、湯上がりのあと。
火をつけると、乾いた草の香りが静かに広がります。
派手な香りではありません。
けれど、不思議と呼吸がゆっくりになります。
よもぎは、「効く」より「整う」に近い
よもぎについて調べると、
「効能」という言葉がたくさん出てきます。
もちろん、昔から薬草として使われてきた歴史はあります。
ただ、現場でよもぎに触れていると、
もっと近い言葉は、
「養生」
だと感じます。
養生とは、
病気になってから何かをするのではなく、
毎日の暮らしを少し整える考え方です。
急激ではない。
強制的でもない。
でも、
続けることで、
少しずつ感覚が変わっていく。
よもぎが千年以上残ってきた理由は、
ここにあるのかもしれません。
激しく効くからではなく、
暮らしのほうに寄り添ってきたから。
それが、よもぎという植物なのだと思います。
「その辺の草」だったからこそ、残ってきた
よもぎは、高級薬草ではありません。
誰でも見たことがある。
どこにでもある。
でも実は、それこそが、よもぎの強さだったのだと思います。
特別な人だけのものではなく、
ふつうの暮らしの中に入っていけた。
だから、千年残った。
そして今、
便利さや刺激の強さではなく、
「整える」という感覚を求める人が増える中で、
よもぎはもう一度、暮らしの近くに戻ってきているように感じます。
長野県の畑から、よもぎを育てる
遊休農地を開墾しながら、
よもぎを植えています。
効率だけを考えれば、
もっと簡単な方法はあるのかもしれません。
それでも、自分たちで育てる理由があります。
どこで育ったか。
誰が見ていたか。
どんな土地だったか。
そこまで含めて、
暮らしに届けたいと思っているからです。
よもぎは、昔から日本にあった植物です。
でも、
「だから価値がない」のではなく、
「だからこそ、残していく意味がある」。
わたしたちは、そう考えています。
よもぎを、暮らしの中へ
よもぎ化粧水、保湿バーム、よもぎ線香は、
YOMOGI BASEオンラインショップでご覧いただけます。
まずは、
朝にひと吹き。
夜に少し塗る。
香りを一本焚いてみる。
そのくらいの小さな入口で十分です。
よもぎは、
何かを急激に変える植物ではありません。
ただ、
少しだけ呼吸を深くする。
そんな植物です。
よくあるご質問
Q. よもぎとはどんな植物ですか?
A. よもぎはキク科ヨモギ属の多年草で、日本全土に自生する身近な薬草です。古くから食用(草餅・よもぎ茶)、薬用(薬草湯)、灸の材料(もぐさ)として使われてきました。
Q. よもぎはどこで育てていますか?
A. YOMOGI BASEでは、化粧水・バームの原料を長野県諏訪市・標高850mの畑で、線香の原料を長野県諏訪郡富士見町・標高1,200mの畑で育てています。
Q. よもぎはどんな暮らしに合いますか?
A. よもぎは古来より「養生」の素材として親しまれてきました。急がず、毎日のなかで少しずつ整えていく暮らし方によく似合います。
Q. 自社畑のよもぎと市販のよもぎは何が違いますか?
A. 自社畑では、栽培方法・収穫時期・乾燥工程までを自分たちで管理しています。素材の質を最後まで見届けたうえで、化粧水・バーム・線香を各工場で想像してもらっています。
Q. よもぎ化粧水・バームはどこで購入できますか?
A. YOMOGI BASE公式オンラインショップでお求めいただけます。
化粧水200ml ¥3,300、バーム20g ¥1,850、セット¥4,950(送料無料)です。
→ よもぎ化粧水+バーム セットを見る 新しいお知らせや、
よもぎと暮らしの記録を Instagram・LINEでお届けしています。
よろしければ、覗いてみてください。
よもぎ、暮らし、養生。
心に、余白を。
YOMOGI BASE
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