道端にあるのに、誰も説明できない植物
よもぎとは、キク科ヨモギ属の多年草です。
草餅のあの緑、と言えば、香りまで思い出せるかもしれません。それくらい身近な草なのに、「で、結局なんなの」と聞かれると、案外うまく答えられない。
この記事では、効能を並べる代わりに、よもぎを暮らしに取り入れる方法を、育てている側からゆっくりお話しします。
春先、道端や土手に、ふつうに生えています。摘むと、指にあの匂いが移る。
草餅の、お灸の、あの匂いです。
日本人はたぶん千年以上、この草と暮らしてきました。
煎じて、食べて、温めて、湯に浮かべて、香らせて、肌に塗って。
こんなに用途の多い野草は、ほかにあまりないですよね。
よもぎは「効かせる」より、「暮らす」植物
よもぎと検索すると、「効能」の二文字がずらりと並びます。
血のめぐり、冷え、肌。たしかに、昔からいろいろに使われてきました。
よもぎは、薬のように「効かせる」ために使われてきたというより、もっと静かに、暮らしの中に「居た」植物だと思うから。
よもぎのお茶を飲む、草餅を食べる。お灸で背中を温める。湯に浮かべて、ひと息つく。どれも、急いで何かを治す行為ではありません。
急がず、整える。日本には、それを「養生」と呼ぶ言葉があります。よもぎは、その養生に、ずっと寄り添ってきました。
よもぎと暮らす、5つのコト
むずかしく考えなくて大丈夫です。よもぎとの付き合い方は、5つの動詞でだいたい説明がつきます。
食べる
いちばん馴染みがあるのは、これでしょう。
よもぎ餅、草団子。春のやわらかい新芽を摘んで、茹でて、餅に練り込む。あの緑と香りは、もう季節そのものです。よもぎを知らない人でも、これだけは食べたことがあるはずです。
天ぷらもおすすめです。
温める
よもぎを乾かして、葉の裏の白い繊維だけを集めると、「もぐさ」になります。
お灸の先につける、あの綿のようなもの。あれの正体は、よもぎです。ツボの上でじんわり温めると、体の芯からほどけていく。お灸を受けてみたいという方は、いつでも声をかけてください。
浸かる
乾かしたよもぎを布の袋に入れて、湯に浮かべる。よもぎ湯です。
特別な道具はいりません。家のお風呂でできます。これは昔からの暮らしの知恵として、ずっと親しまれてきました。
香る
火を灯して、香らせる。よもぎは、線香にもなります。
YOMOGI BASEのよもぎ線香は、信州・富士見町、標高1,200mの畑のよもぎから生まれました。香りで部屋を満たすための線香ではありません。火を灯して、消えるまでの数分。スマホを伏せて、自分に戻るための時間です。
よもぎ線香 ¥2,750(6月下旬、発売予定)
塗る
そして、肌に。よもぎを、化粧水とバームにしました。
こちらの原料は、線香とは別の畑です。信州・諏訪市、標高850m。化粧水は朝に、バームは夜に。一日のはじまりと終わりに、自分の肌へ手を当てる3分を。
よもぎ化粧水 200ml ¥3,300/よもぎバーム 20g ¥1,850
[リンク:化粧水・バームの商品ページ]
はじめての、よもぎ養生
この5つの動詞、全部やる必要はありません。
草餅をひとつ食べる。湯によもぎを浮かべる。夜、線香を一本だけ灯す。
どれか、気になったものをひとつ。それだけで、養生はもう始まっています。
よもぎは、あなたを急がせません。自分のペースで、暮らしのすみに置いてみてください。
よくある質問
Q. よもぎとは、どんな植物ですか。
キク科ヨモギ属の多年草です。別名モチグサ。日本各地の道端や土手、山野にふつうに自生し、古くから食用や暮らしの中で親しまれてきました。日本国内にはよもぎの種類は30種類以上、世界では350種類ほどあるようです。
Q. よもぎは、どんな香り・味がしますか。
草餅やお灸を思い出す、青くて少し甘い香りです。味はほのかな苦みと、草の風味。摘みたては香りが強く、乾かすと落ち着いた香りに変わります。
季節や収穫のタイミングによっても異なります。
Q. よもぎは、昔からどんなふうに使われてきましたか。
食べる(草餅、お茶)、温める(もぐさ・お灸)、浸かる(よもぎ湯)、香る(線香)など、暮らしのさまざまな場面で使われてきました。急がず整える「養生」と相性のよい植物です。
Q. よもぎを暮らしに取り入れるなら、何から始めればいいですか。
気になった「動詞」をひとつだけ。よもぎ湯のように家でできることからでも、線香や化粧水のように形になったものからでも。全部そろえる必要はありません。
まずはご自身の生活によもぎを取り入れてみてください。
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よもぎ、暮らし、養生。
こころに、余白を。
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