こんにちは
毎日暑くて嫌になってしまいます。
今日は畑での作業をしていて気がついたことをまとめていきます。
ぜひ皆さんのご感想やご意見をいただけますと幸いです。

コンクリートの隙間に生えるよもぎ
標高1200mで崩れた「日当たりと水はけ」
三日、雨が降り続いたあとでした。
標高1200m、富士見町の畑。
水がどこにも行き場をなくして、そこに溜まっていた。長靴が足首まで沈んで、両手で引き抜かなければならなかった。
そんなところにもしっかり、よもぎが生えていました。
泥の中で、耐えているのではなく、ちゃんと育っていルンですよね。
私は、よもぎを育てています。よもぎのことは知っているつもりでいた。その私が、教わってきたことの反対を、目の前で見ていた。
「日当たりと水はけ」は、どこから来たのか
よもぎの育て方を調べると、どのページもだいたい同じことを書いている。日当たりのよい場所。水はけのよい土。この二つは、まるで前提のように、いちばん最初に置かれている。
私も、そう教わっていました。
よもぎはどんな場所で育つのか
よもぎ(学名 Artemisia princeps、キク科ヨモギ属の多年草)は、路傍、空き地、草地、林縁など、日本のいたるところで見られます。一般には日当たりと水はけのよい場所を好むとされます。土壌環境への適応性は大きいとされ(出典:農研機構 東北農業研究センター)、標高1200mにある私たちの畑では、雨のあと数日水が引かない低い場所でも育っています。
ちなみにですが現在国内の会社で、土をまったく使わない水耕栽培による生ヨモギの生産も始まっています。
好む、育つ、耐える。三つは別のことばだ
2025年1月、群馬製粉が、完全人工光型の植物工場でヨモギの水耕栽培を始めたそうです。同社によれば日本で初めての取り組みで、初期の生産量は1日あたり3kg。露地栽培に比べて約3倍のコスト増を見込みながら、無農薬で365日の安定供給をめざすという(出典:食品新聞、2025年1月15日)。
土がない。水はけも何もない。それでも、よもぎは育つ。
それでも、この事実は動かない。もし「水はけのよい土」がよもぎの必要条件なら、水耕栽培は成立しないんですよね。
でも、成立している以上、水はけは必要条件ではないのかもしれません。
私たちは、三つのことばを混ぜて使っている。
- 好む……いちばんよく育つ条件
- 育つ……育つことができる条件
- 耐える……死なずにいられる条件
園芸の情報は、たいてい一つ目だけを書く。そして読む側は、それを二つ目として受け取る。「よもぎは日当たりと水はけを好む」は、おそらく正しい。
ではどんな風に育っていくのかについては今後も実験を続けていきます。
犯人はスギナ?
もう一つ、気になっていることがあります。こちらは、さらに自信がない。
スギナがたくさん生えているところで、隣のよもぎが遅い気がするんですよね。葉が小さい。背が伸びていない。枯れてはいない。ただ、かなり遅れています。
最初に考えたのは、スギナのせいだ、という説明だった。畑をやっている人なら、たぶん同じことを思う。
よく言われるのは「スギナは酸性土壌の指標」という話だ。スギナが生えたら、土が酸性に傾いている、と。
スギナが酸性土壌に強い理由について「酸性土壌中のアルミニウムイオンを無毒化する機構を持っている」ためという事が言われています。
つまり、スギナは酸性の土を選んで生えているのではない。ほかの植物が耐えられない土でも、スギナだけが耐えられる。結果として、そこにスギナだけが残る。
そして通気孔。地中の深いところは、酸素が乏しい。締まった土も、水の抜けない土も、酸素が乏しい。スギナは自分で空気を送る管を持っていて、その条件でも生きていけるらしい。
ここで、私の二つの観察が、一本の線でつながった。
だとすると、
スギナがよもぎを抑えているのではなく、スギナが得意な土が、よもぎには少し荷が重い、というだけかもしれません。
あなたの土地のよもぎは、どんな顔をしていますか
同じよもぎでも、育つ場所によって顔が変わります。
背の高さ。色。成長速度などなど。
畑のよもぎと、道端のよもぎは、違う顔をしていますし
標高1200mのよもぎと、平地のよもぎも、たぶん違う。
みなさんの育てているよもぎはどんな顔をしていますか?
今後も畑で感じたことなどまとめていきます。
お楽しみに。
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