高遠お灸ワークショップ開催報告

高遠お灸ワークショップ開催報告

もんで、ふるって、またもんで。2026年9月30日、長野県伊那市高遠でひらいたお灸のワークショップは、5名の参加者と一緒に、ひたすらよもぎと向き合う時間になりました。

乾燥よもぎからもぐさをつくり、そのもぐさで、自分にお灸をする。よもぎが熱になるまでを、まるごと自分の手で通ってもらう会です。少人数でじっくりみなさんと話しながら楽しく進めることができました。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。

高遠のお灸ワークショップで、何をしたのか

当日は、話を聞いて、手を動かして、最後に自分のからだで確かめる。その3段階で進めました。

順番 内容 ひとことで言うと
1 よもぎの話 お灸の原料は、このよもぎです
2 お灸の話 お灸の種類や使われ方
3 季節と体調の変化 季節ごとの身体の変化
4 モグサづくりお灸体験 自分でつくったもぐさで、自分をいたわる

お灸でいちばん大切なのは、ふだんの自分を知ること

お灸をするうえで大切なのは、どこにすえるかより先に、ふだんの自分のからだの状態を知っておくことです。

よく眠れているか。手足は冷えやすいか。食欲はどうか?肩はいつもどのくらい張っているか。「いつもの自分」を知っていると、「今日はちょっと違うな」に気づけます。気づけたら、休む、温める、早く寝る。手の打ちようが生まれます。

9月の終わりは、朝晩の気温差が大きくなる時期です。夏の疲れを抱えたまま、からだが秋へ入っていく。ちょうど「いつもと違う」が起きやすい季節の変わり目に、この話をできたのはよかったと思っています。

ちなみに、お灸とは、よもぎの葉裏の繊維を集めた「もぐさ」に火をつけ、からだに熱を届ける方法です。ドラッグストアで見かける台座つきのお灸も、中身はよもぎなんです。

もぐさづくりは、思っている以上に大変

よもぎをもぐさにするのは、とにかく手間と時間がかかります。今回いちばん体感してほしかったのが、ここでした。

乾燥よもぎを手でもむ。葉がくだけ、粉が舞い、よもぎのふわっとよい香りが立ちのぼる。ふるいにかけて、細かいかけらを落とす。手元に残った少しの繊維を、またもんだりすりつぶしたり。そして、またふるう。

これを何度もくり返して、ようやく綿のような、ふわふわしたものが残ります。それが、もぐさです。あれだけあったよもぎが、最後は手のひらにちょこんとのるくらい。「お灸ひと粒って、こんなに量が必要なのか」。その感覚は、説明を百回聞くより、一度自身で作ってみたほうが早く理解できるかなと思います。

もぐさの成り立ちや、ひねるお灸のことは、よもぎマガジンの記事一覧でも紹介しています。

 

自分でつくったもぐさで、セルフお灸

最後は、さっきまでもみつづけたもぐさを使って、自分にお灸をしてみました。

火のつけ方、熱を感じたときの外し方、やけどを避けるための注意をひとつずつ確認しながら進めます。お灸は、熱いのをがまんするものではありません。じんわり「温かい」と感じたら、それで十分です。

自分の手でつくったもぐさが、煙になって、熱になって、自分のからだに届く。

自然の草から熱までが一本の線でつながる瞬間です。

なぜ、よもぎで自分をケアするのか

よもぎという身近な植物を使って、自分のからだを自分でいたわる。その時間そのものに、意味があると考えているからです。

道ばたにも生えている、ありふれた草。けれど手をかければ、自分をケアする道具になる。忙しい毎日のなかで、自分のからだに目を向ける数分間をつくることは、とても大切なことだと思っています。

YOMOGI BASEは、よもぎを自分たちで育て、鍼灸の現場で人のからだに触れ、よもぎ一種類だけを扱っています。畑で育ったよもぎが、乾き、もまれ、もぐさになり、熱になる。その道のりを一度でいいから自分の手で通ってほしい。今回のワークショップは、その思いから内容を考えてきました。

育てているよもぎのことはよもぎ畑のページに、よもぎという草そのものはよもぎについてにまとめています。

次回のお灸ワークショップの予定

お灸のワークショップは、これからも不定期で開催していきます。

次回の日程は、決まりしだいInstagramとLINEでお知らせします。

「うちの地域でもやってほしい」「友だちと少人数で体験してみたい」というご希望があれば、お気軽にご連絡ください。5名ほどの小さな会でも、よもぎを抱えて伺います。

よくある質問

お灸は熱くないですか?

ワークショップでは、「温かい」と感じたところで外す方法をお伝えしています。熱さをがまんする必要はありません。ご自身のペースで進められます。

お灸をしたことがなくても参加できますか?

はい、参加できます。よもぎの話から順に進めるので、予備知識は必要ありません。もぐさに触るのが初めてでも大丈夫です。

次の開催はいつですか?

現時点で、次回の日程は決まっていません。不定期での開催となるため、InstagramとLINEで最新のお知らせをご確認ください。開催のご希望も、どちらからでもご連絡いただけます。

 

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