こんにちは。
長野県・諏訪市に移住し、よもぎの栽培をはじめた鍼灸師の矢澤です。
鍼灸師として働きながら、なぜ農業?なぜよもぎ?
そんな風に聞かれることが多くなりました。
私自身、過去によもぎを育てている鍼灸師の方と出会ったことはありましたが、実際に鍼灸師でよもぎを「事業」として取り組んでいる人にはまだ出会っていません。
それでも、この道に飛び込んでみたいと思ったのには理由があります。
鍼灸師としての経験、そして出会った「よもぎ」
私はもともと、都内の鍼灸院や静岡での福祉施設などで働いていました。
特に静岡では高齢者への治療がほとんどで寝たきりの方も多く、中でも頭痛、便秘、不眠、自律神経の乱れ…
さまざまな悩みを抱えた方に向き合ってきました。
その中でお灸での治療の効果を実感していくこととなりました。
そして調べていかないといけないのが、「お灸」の原料であるもぐさの存在。
そしてその原料となる植物が、よもぎです。
もぐさは、肌の上でじんわりと温かさを伝えてくれるもの。
派手な効果ではありませんが、身体の深部にゆっくりと効いてくる、そんな静かな力強さがあります。
日本のよもぎは、実は減っている
調べていくうちに、私は驚きました。
いま日本では、もぐさの原料である国産のよもぎがどんどん減っているのです。
もぐさを製造している老舗メーカーでさえ、原料の多くを海外からの輸入に頼っているのが現状です。
もちろん、海外産が悪いというわけではありません。
ですが、日本の風土で育ったよもぎには独特の香りや柔らかさがある。
そして、手間をかけて乾燥・製造された国産のもぐさには、やはり“日本らしさ”があると私は感じるのです。
特に日本は水の宝庫ですし、標高も天候も地域によって異なります。そうした条件はヨモギにとってもプラスなんです。
ビジネスとして見たときの「よもぎ栽培」
ここまで読んで、「ロマンはあるけど、ビジネスとしては厳しいのでは?」と思われた方もいるかもしれません。
実際その通りです。
よもぎ栽培をビジネスとして成り立たせるのは、決して簡単ではありません。
畑の管理、収穫、乾燥、加工…
ひとつひとつが手間のかかる作業で、なにより人件費がかかる上に商品として売れない、買い取ってくれないそんな現状です。
けれど私は、それでもやってみたいと思ったんです。
このままでは国産のよもぎはなくなり、さらに海外比率が増えてしまう。それは残念だなと思っています。
国産のヨモギで国内で製造されたもぐさと
海外産のヨモギで海外で製造されたもぐさははっきり言って全然違います。
(中国は点灸をしないからあまり作っていないというのもありますが)
これからの展望:よもぎの未来をつくる
いま私が目指しているのは、「鍼灸師としての視点」でよもぎを活かすこと。
お灸に適したやわらかい部分だけを丁寧に選別したり、
自分の手で栽培したよもぎで「よもぎ湯」や「よもぎ茶」を作ったり。
そして、将来的には
鍼灸院やよもぎ蒸しサロンへの卸しや、
薬草文化を伝えるワークショップもやっていけたらと考えています。
農業の知識も経営も、まだまだ勉強中ですが、
「よもぎってこんなにすごいんだよ」ってことを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいんです。
自分で鍼灸院で治療をしつつ国産よもぎの普及であったり、ひねるお灸を増やす活動をして行きます。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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