ヨモギ栽培

よもぎに似ている植物28種類を比較してみた【よもぎの見分け方】

先日東京薬用植物園に行って来ました。そこでよもぎに似ているなと思う植物たちをピックアップしていきましたので参考にしていただければ幸いです。残念ながらトリカブトはありませんでした…毒性の植物の中でも有名ですよね。トリカブトは。でも他にもいろんな植物を見ることができ楽しかったですよ。ぜひみなさんも行ってみてください!

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目次

日本で多く見られるのはカズザキヨモギであったり、ニシヨモギが一般的です。

今回は東京都薬用植物園にて展示されていた品種だけをご紹介します。

よもぎの見分け方のポイントとしては

  1. 葉っぱの裏側に白いモケモケがあるか?
  2. 葉っぱを擦るとよもぎの香りがするか?
  3. 葉っぱの表面はテカテカしていないか?

このあたりが多くのヨモギに共通しているポイントですね。

今回は割愛しますが、今回の記事では似ている植物もこんなにあるんだということを知ってもらうための記事です。

1.ヨモギ

オオヨモギ

オオヨモギ

生薬名:ガイヨウ(艾葉)
薬用部分:葉及び枝先
用途:収斂、止血、止痛作用(芎帰膠艾湯)、もぐさの製造原料、入浴剤など
成分:精油(シネオール、α-ツヨン)、クマリン類など
原産地:本州近畿以北、北海道、サハリンほか

感想:葉っぱのサイズは大きめ。色は深い緑から明るいものまで様々

カワラヨモギ

生薬名:インチンコウ(茵陳蒿、菌蔯蒿)
薬用部分:頭花
用途:炎症性黄道、流行性肝炎などを治療する薬方に配合(茵蔯蒿湯、茵蔯五散)
成分:クマリン誘導体(エスクレチン) ほか
原産地:日本、中国、台湾、フィリピン

感想:葉っぱ一つ一つが細い、松葉のようになっている。想像するヨモギとはちょっと違うかもだけどこれもれっきとしたヨモギ

オトコヨモギ

感想:葉っぱの切込みが浅い。

ニガヨモギ

欧州原産、リキュール(アブサン)に配合、駆虫作用もある。過量に入れれば毒薬

感想:カワラヨモギよりも肉厚で独特な香りがする

ミブヨモギ

成分に回虫駆除薬とサントニンを含み以前は回虫駆除薬として使用された

感想:カワラヨモギに似ているがこちらのほうが白く一回り小さい

アルテミシアコールプラント

感想:カワラヨモギよりも緑色で茎から伸びていく感じ。ハーブや観賞用として知られる

2.キク科

リュウノウギク

分布:東北南部〜九州
用途:民間療法で冷え、神経痛浅い外傷などに入浴剤として使用
成分:精油(カフェイン、カンファーなど)

感想:全体的に白っぽい。葉っぱの表面はコーティングされているかのようにきれいで葉っぱの縁は白くなっている

シマカンギク

薬用成分:頭花
漢方処方用薬:頭痛・量などを呈する疾患(釣解散ほか)
成分:精油(カンファー)、セスキテルペン類など
原産地日本(近畿地方以)、中国、インドほか

感想:葉っぱはヨモギにそっくり。表面に繊維のようなものがあり、ふわふわしているように見える。茎は下が赤っぽい

キク

生薬名:キクカ(菊花)
薬用部分:頭花
用途:頭痛、めまいなどを呈する疾患(釣藤散ほか)
成分:精油(カンファー)、セスキテルペン類など
原産国:中国

感想:ヨモギと言われても遜色なし。葉っぱの裏に白いモケモケしたものがない

アワコガネギク(準絶滅危惧)

薬用部分:花、葉
用途:入浴剤として利用、花を漬けた食用油をやけど、切り傷などに塗布
成分:精油類
原産地:東北地方南部〜九州北部、朝鮮半島、中国東北部

感想:葉っぱの裏は筋がしっかりしている。モケモケはなし

アカバナムシヨケギク

感想:葉っぱの形はよもぎににているけど小さめ。葉っぱの裏には小さい白い毛がある

シロバナムシヨケギク

キク科の多年草で地中海、中央アジア原産と言われる。除虫菊と呼ばれ殺虫効果があると知られていました。明治19年に上山英一氏が米国の友人から送られた種子を栽培し渦巻き型蚊取り線香を開発。

感想:葉っぱは肉厚気味。高さもある

3.キンポウゲ科

ニリンソウ

白い花が咲きます。食用される野草。

感想:葉っぱは大きめで、トリカブトと間違えやすい。よもぎとは違い茎から葉っぱがそのまま伸びてくる、葉っぱには白い筋がある

セツブンソウ

感想:葉っぱの形がヨモギとは違う

キバナセツブンソウ

感想:セツブンソウよりも一回り大きい感じ

アネモネ・ブランダ

感想:葉っぱの表面がテカテカしていて濃い緑

サラシナショウマ

感想:テカテカしていて紫蘇っぽくも見える。よもぎと紫蘇の中間みたいな

セイヨウオキナグサ(有毒)

感想:全体的にモケモケしている茎も葉っぱも

セリバオウレン

森の妖精とも言われている。

感想:よもぎと違い葉の表面がテカテカしている

フクジュソウ(有毒)

感想:葉っぱの感じがしっかりしている。ヨモギに似ているがツルツルした感じがあり、葉の枚数が多い

ウマノアシガタ(有毒)

有毒成分:生の全草
有毒成分:プロトアネモニン
中毒症状:液汁が皮膚につくと晴れや水疱を生じる。誤って食べると下痢や嘔吐、胃腸炎を起こす。
分布:日本(北海道南部〜沖縄)、朝鮮半島、中国大陸、ロシア極東地方

感想:葉っぱの感じはよもぎと少し違うけどトリカブトとかニリンソウのようにも見える。黄色い花が咲いていた

オダマキ(有毒)

感想:葉っぱが広がっていて先端が丸くなり尖っていない。若干白がかっている。最初見たときにトリカブトかと思ったけど違った。花の感じも素敵だけどね。

クサノオウ(有毒)

感想:これもはっぱはよもぎとかキクに似ていますよね。咲いていた花も黄色でした。ただよもぎとは葉っぱのつき方が若干違いますね。

4.フウロソウ科

ゲンノショウコ

生薬名:ゲンノショウコ
薬用部分:地上部
用途:調整剤として主に止瀉を目的として煎用する
成分:タンニン(主にクエルセチン)
分布:日本、朝鮮半島、台湾など
東日本では白花、西日本では淡紅色の赤花をつける

※トリカブトとの間違いが多いため注意

タチフウロ

感想:よもぎと似ているので注意が必要、葉っぱの裏にモケモケはない。葉っぱの形を確認しよう。ニリンソウがとも似ている

5.その他

ムラサキケマン(ケシ科)

感想:葉っぱは小さく、葉先にちょっと色がついている

センキュウ(セリ科)

 感想:見た目ではよもぎ。葉っぱは小さめで裏のモケモケはない

ベゴニア・ドレケイ(シュウカイドウ科/ベゴニア科)

感想:はじめて知った。葉っぱの形はややに似ているがよく見ると違う。切れ目に色がついているのも見分けるポイント。表面が少しテカテカしている。

まとめ

似ている植物もたくさんあるし、毒性をもつ植物も多くありました。自身で判断せずに怪しいものは食べないようにしましょう。これからもこうした似ている植物や栽培の注意点などを書いていきますのでこれからもお楽しみに。

他にもこんなことが知りたいなどありましたらコメント欄またはDMにてご連絡ください!

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