
目次
- はじめに|お灸ってどんなもの?
- ひねるお灸(点灸)とは?
- 台座灸(温灸)とは?
- 鍼灸院のお灸と自宅のお灸を比較
- どう使い分けるのがおすすめ?
- よくある疑問
- まとめ|プロのお灸とセルフケアのお灸
- 最後に
はじめに|お灸ってどんなもの?
「お灸」と聞くと、みなさんはどんなイメージを持ちますか?
- 熱そうでちょっと怖い
- 痕が残りそう
- でも身体に良さそう
きっとそんな印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
実は、お灸の材料であるもぐさ(艾)は、よもぎの葉から作られています。
葉の裏の柔らかい毛を精製してふわふわにしたものがもぐさで、これが古くから日本人の生活に使われてきました。
鍼灸師が行う「ひねるお灸」は、このもぐさを直接小さくひねって皮膚に置き、火をつける方法です。温度を細かく調整できる反面、やけどのリスクもあります。
一方で、自宅でも安心してお灸を使えるように改良されたのが「台座灸」などの市販タイプ。もぐさが中に詰まっていますが、直接皮膚に触れない構造なので、やけどのリスクを最小限に抑えてセルフケアできるのが特徴です。
この記事では、この2つのお灸の違いと、それぞれの良さ、そして上手な使い分け方について解説していきます。
ひねるお灸(点灸)とは?
ひねるお灸は、もぐさを米粒ほどの大きさに指でひねって皮膚に置き、火をつける伝統的な方法です。
特徴① 温度を自在に調整できる
- 小さく作れば「じんわり温かい」
- 大きく作れば「しっかり熱い」
さらに、火を消すタイミングを変えることで熱の伝わり方を調整できます。症状や体質に合わせてオーダーメイドの刺激ができるのが特徴です。
特徴② 鍼灸師の技術が活きる
肌の状態や体調、その日の体質を見極めながら「どのくらいの熱が最も効果的か」を判断するのは簡単ではありません。ここに鍼灸師の経験と技術が発揮されます。
特徴③ 治療としての効果が高い
- 慢性的な冷え
- 胃腸の不調
- 婦人科系の悩み
- 免疫力の低下
- 肩こりや腰痛
こうした不調に対して、ツボに直接ひねるお灸を行うことで、体の内側から変化を促します。
台座灸(温灸)とは?
台座灸は、紙やシールの台座の上にもぐさが乗っている市販のお灸。シールを肌に貼り、火をつけるだけで使えます。
特徴① 安全でやけどしにくい
台座が熱をやわらげるため、もぐさが直接皮膚に触れません。初心者でも安心して使えます。
特徴② 自宅でのセルフケアに最適
- 肩こり
- 腰痛
- 冷え
- ちょっとした疲れ
こうした日常的な不調に、自宅で手軽に取り入れられるのが大きな魅力です。
特徴③ リラックス効果
熱がマイルドで、ポカポカと心地よい温かさが広がります。最近は香り付きや温度調整タイプもあり、リラクゼーションアイテムとしても人気です。
鍼灸院のお灸と自宅のお灸を比較
種類 | ひねるお灸(点灸) | 台座灸(温灸) |
---|---|---|
主な場所 | 鍼灸院 | 自宅 |
熱感 | 鍼灸師が調整 | マイルドで一定 |
メリット | 深い治療効果、体質に合わせられる | 安全で簡単、続けやすい |
向いている人 | 本格的に体質改善したい方 | 日常的にセルフケアしたい方 |
つまり、ひねるお灸は「治療」寄り、台座灸は「セルフケア」寄り。
どちらが優れているかではなく、両方をうまく使い分けることが理想的です。
どう使い分けるのがおすすめ?
- つらい症状や体質改善を目指すとき → 鍼灸院で「ひねるお灸」
- 日常のケアや予防 → 自宅で「台座灸」
たとえば週に1回は鍼灸院でしっかりケアを受け、普段は台座灸でセルフケア。
この組み合わせが無理なく健康を保つコツです。
よくある疑問
Q1. 台座灸があるなら鍼灸院に行かなくてもいい?
台座灸は便利ですが、刺激は一定で効果に限界があります。
一方、ひねるお灸はその日の体調に合わせて調整できるため、体質改善や深い治療に向いています。
Q2. 両方やっても大丈夫?
もちろん大丈夫です。むしろおすすめです。
プロのお灸+セルフケアのお灸の両立で、相乗効果が期待できます。
まとめ|プロのお灸とセルフケアのお灸
- ひねるお灸 → 鍼灸師が温度を調整しながら行う、本格的な「治療」のお灸。
- 台座灸 → 自宅で安全に続けられる「セルフケア」のお灸。
どちらも、よもぎから作られる「もぐさ」を使った日本の伝統的な健康法です。
両方をバランスよく取り入れることで、心も身体も健やかに整っていきます。
最後に
「お灸に興味はあるけど、何から始めればいいの?」
「セルフケアをしているけれど、もっと効果を感じたい」
そんな方は、ぜひ一度鍼灸院で相談してみてください。
あなたに合ったお灸の取り入れ方を一緒に考えることで、セルフケアがもっと楽しく、もっと安心できるものになりますよ。
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