こんにちは
「よもぎって、どうやって乾燥させているの?」
そんな質問をよくいただきます。
実は――乾燥方法によって、香りも色もまったく違う表情を見せるんです。
同じよもぎでも、太陽のもとで乾かすのか、それとも日陰の風にゆだねるのか。それだけで香りの印象が変わります。今日は、そんな「よもぎの乾燥方法」について少しだけお話しします。

☀️ 天日干し:太陽の力を借りて乾かす
天日干しは、昔ながらの乾燥方法です。
太陽の光をたっぷり浴びながら、風に吹かれてゆっくり乾いていくよもぎ。
太陽の熱で水分がしっかり抜けるので、葉の中の成分がぎゅっと凝縮されます。ただし、直射日光を浴びる分、色はやや赤みを帯び、香りは少し軽くなる傾向があります。
🌿 陰干し:やさしい風と時間がつくる香り
一方、陰干しは日光を避け、風通しの良い日陰でじっくり乾かす方法。
時間はかかりますが、その分よもぎ本来の香りがしっかり残ります。
スッとする清涼感のある香りで、仕上がりも深い緑色。見た目にもきれいで、香りを楽しみたい方にはおすすめです
言うなれば、「静かな自然の香り」。
そんな感覚があります。
私たちの乾燥方法:機械乾燥
うちのよもぎは現在、すべて機械乾燥で仕上げています。
理由はシンプルで、品質を安定させるためです。
天候や湿度に左右されず、温度と時間をきちんと管理できるので、衛生的にも安全。商品としてお届けする際には、どうしてもこの精度が欠かせません。
温度、時間等を実験した結果一番良いと思った設定で機械乾燥を行っております。
自然乾燥ですとどうしても水分量が残ってしまいます。そのため機械乾燥のほうが商品づくりにおいては重要なんです。
だからこそ、私たちはその「自然乾燥の強み」をもう一度見直し、自然と機械のいいとこ取りをした商品づくりをめざしています。
🍃 実験しながら見えてきたこと
実は、うちでは毎年少しずつ乾燥方法を変えながら、香りや色の変化を観察しています。
同じ畑、同じ時期に収穫したよもぎでも――
・天日干しにすると、色が赤みがかり香りが軽やかに
・陰干しにすると、香りは濃く、色は深い緑に
・機械乾燥だと、香りはやや落ち着くけれど、色は安定して美しい
こうした違いをひとつずつ確かめながら、
「どうすれば、よもぎの香りと色、どちらも活かせるのか?」を日々研究しています。
まるで理科の実験みたいですが、
これは私たちが“いい香りのよもぎ”を届けるために欠かせない工程なんです。
☘️ 最後に:よもぎづくりは「実験の連続」
よもぎは、乾燥の仕方ひとつで性格が変わる植物です。
太陽の下で力強く育つ天日干し、静かに香りを閉じ込める陰干し、安定した品質を生む機械乾燥。
どれも「正解」ではなく、それぞれに魅力があります。
私たちはその違いを楽しみながら、一番よい香りと色を持つよもぎを探し続けています。
そして、その過程そのものが、私たちのものづくりの原点でもあります。
今日もまた、乾燥機の音を聞きながら、
「次はどんな香りに出会えるだろう」とワクワクしています。
🔍 まとめ
- 天日干し:太陽で乾かし、色は赤み・香りは軽やか
- 陰干し:風で乾かし、香りが濃く・色が深い緑
- 機械乾燥:安定した品質と清潔さが特徴
乾燥方法によって、よもぎの香りも表情も変わります。
だからこそ、私たちは実験を重ねながら、「自然に寄り添う乾燥方法」を追いかけています。
お知らせ〜
現在商品の在庫がかなり少なくなってしまっております。来季以降に安定した供給を行えるようにいたしますのでお楽しみにしてください。
商品のご購入はこちらから▶ https://shop.yomogi-base.jp



