
「これはなんの花?」と聞かれて、もし道端で小さな粒のような花を見つけたときに、すぐに答えられるでしょうか。
これは実はよもぎの花なんです。もう少しだけ開きますが、ヨモギには花びらはありません。
でも香りはヨモギなんですよね。
よもぎというと、多くの方が春に摘んでよもぎ餅にしたり、薬草として利用したりする姿を思い浮かべるでしょう。でも、よもぎは春だけの植物ではありません。秋には花を咲かせ、さらには紅葉まで楽しめるのです。
今回は「よもぎの花と紅葉」というあまり知られていない魅力についてご紹介します。
よもぎにも花が咲くって知っていましたか?
よもぎの花が咲くのは、だいたい9月から10月ごろ。ただし、桜やバラのように華やかに咲くわけではありません。
よもぎの花はとても控えめで、淡い緑色や黄褐色の小さな粒が茎の先に連なって咲きます。遠くから見ると「これは花なの?」と思うほど目立たず、つい見過ごしてしまうこともあるでしょう。
しかし、近くでじっと観察すると、ひっそりと咲く姿に不思議な美しさを感じます。
🌿 ポイント:
- よもぎの花は地味だけど奥ゆかしい存在感
- 昆虫にとっては大切な蜜源。はちも寄ってきます
- 道端で「ただの草」と思ったら、実はよもぎだったということも
自然界では、人間が気づかないところでちゃんと役割を果たしているんですね。
よもぎは紅葉もするんです
さらに驚くことに、よもぎは紅葉します。秋が深まってくると、葉が赤や紫色に染まっていきます。

これはうちの畑にあるヨモギが少しずつ色づいているところです。
普段は「よもぎ=緑」のイメージが強いですが、秋のよもぎはまったく違った表情を見せてくれます。群生しているよもぎが赤く色づいた景色は、秋の野原に彩りを添えていて、思わず立ち止まって見入ってしまうほど。
紅葉の色合いは、気温や日当たりで変わります。しっかり日差しを浴びたよもぎは鮮やかに色づき、日陰の葉は緑のまま残ることも。ひと株の中に複数の色が混ざり合う様子は、ちょっとした自然のアート作品です。
なので道端になっていても見過ごしてしまうかもしれませんね。
季節ごとに変わるよもぎの姿
よもぎは、実は一年を通して楽しめる植物です。
春のよもぎ
若葉が芽吹き、香り豊かで柔らかい葉は食用にぴったり。よもぎ餅や天ぷら、草団子など、春の味覚として私たちの生活に取り入れられてきました。
夏のよもぎ
背丈がぐんぐん伸び、青々とした姿に。葉の裏は白い産毛に覆われており、触ると独特の質感があります。川辺や野原で群生する夏のよもぎは、とても力強い印象です。
秋のよもぎ
小さな花を咲かせ、やがて紅葉して冬を迎える準備を始めます。種を残す大切な時期でもあり、見た目の変化が大きい季節です。
冬のよもぎ
基本枯れてしまいますが、実は根っこは生きています。冬を越し春になって根っこからどんどん伸びていき新芽が生えてくるんです。冬は見えないことろで着実に春の準備をしているんですよね。
よもぎは暮らしとともにある植物
よもぎは食用だけではなく、日本の暮らしにさまざまな形で根づいてきました。
- 薬草として:乾燥した葉を入浴剤代わりにした「よもぎ湯」
- お灸の原料として:もぐさに加工され、古くから人々の健康を支えてきました
生活に役立つだけでなく、季節ごとの姿を眺めて楽しむことができる、まさに万能な植物といえます。
散歩中によもぎを探してみよう
春だけでなく、秋や冬にもよもぎは元気に生きています。道端で「これはなんだろう?」と思った草が、実は花をつけたよもぎや、紅葉したよもぎかもしれません。
もし散歩の途中で見つけたら、ぜひ立ち止まって観察してみてください。よもぎの花や紅葉は、控えめだけれど心を和ませてくれる存在です。
まとめ:よもぎは一年中楽しめる
- よもぎは秋に小さな花を咲かせる
- よもぎは秋になると紅葉する
- 春夏秋冬でそれぞれ違った表情を見せる
- 食用・薬草・暮らしの知恵としても役立つ
🌱 よもぎは「春だけの植物」ではなく、実は一年を通して私たちに寄り添ってくれている存在なのです。
次に外を歩くとき、「あれ、これはよもぎかな?」と少し気にしてみてください。きっと、身近な自然の中に新しい発見があるはずです。
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