森野旧薬園へ行ってきました|猛毒のトリカブトはこんな感じ


去る5月17日、奈良県宇陀市にある「森野旧薬園(もりのきゅうやくえん)」を訪れてきました。

この日はあいにくの土砂降り。びしょ濡れになりながらの見学でしたが、それでも行ってよかったと思えるほど、学びと発見の多い一日でした。

森野旧薬園は、江戸時代に開かれた日本最古の私設薬草園のひとつ。現在でも数多くの薬草が栽培されており、当時の薬草文化を肌で感じることができる貴重な場所です。

外観の写真を取り忘れた…

ただみなさんも注意してほしいことがあってGoogleマップで検索すると薬草園には入れません笑

入口は森野吉野葛本舗さんになりますので注意してください。
入園料は500円で、しっかり見たい方は1時間半くらい時間を確保しておきましょう。


トリカブトがしっかり育っていました

園内では、よもぎやドクダミ、ゲンノショウコ、センブリなどの定番の薬草に加えて、漢方薬にも使われる植物がずらりと並んでいました。

中でも印象的だったのは、トリカブトの姿。猛毒植物として知られるトリカブトですが、薬草園ではしっかりと管理され、堂々と育っていました。

まだ若い芽のころは、よもぎと見間違えることもあり、山菜採りをする方は特に注意が必要です。よもぎに比べるとトリカブトは表面がツルツルしているのでわかると思いますが、ここまでツルツルしていなかったり形がヨモギに似ていたりするので本当に気をつけましょう。こうした知識も、実際に見ることでリアルに学べますね。

※この日は雨が降っていたので余計にツルツルに見えます。

トリカブトは猛毒ですので絶対に食べないでくださいね!
でも実はトリカブトの根っこは漢方の附子として使用されます。毒をもって毒を制すんですね。

とは言え、個人で根っこをどうこうするのもNGです。
秋には紫色のきれいな花が咲きますので見るだけにしましょう!


宇陀地域は「大和当帰」の名産地

宇陀市は、「大和当帰(やまととうき)」の生産に力を入れているようです。
栽培も増やしていたり、マルシェでは苗の販売も多くされていました。

大和当帰は、女性の冷えや血行不良に良いとされ、古くから漢方や民間療法に用いられてきました。
やはり古来から使用されてきた薬草や先人たちの知恵が最注目されていますよね。

まさに温故知新

古きを訪ね新しきを知るですね。
こうして過去のことと現代の技術を組み合わせていきたいです。


「薬草発酵博覧会」も開催中でした

参考リンク:宇陀の薬草を全国に広める会

この日はちょうど「薬草発酵博覧会」というイベントも開催されており、地域の特産品を扱うマルシェや、体験型のワークショップ、セミナーなども行われていました。

私は残念ながら時間の関係ですべてを回ることはできませんでしたが、出店者さんたちの熱意と工夫があふれる、にぎやかな空間でした。またいろんな参加者の方とも話をし教えていただきました。
みなさん薬草とかに興味のある方なので話がはずみました。

来年は出店側で出られるかな?

こうしたイベントは、薬草や発酵に興味のある人にとって、学びと交流の場になるだけでなく、「自然の恵みを日常に取り入れる楽しさ」を体験できる貴重な機会だと感じました。

この薬草博覧会は、毎年宇陀市で開催されているそうです。

薬草に興味のある方はもちろん、健康や美容、食や自然療法に関心がある方にとっても楽しめるイベントだと思います。

雨の中での訪問でしたが、いい学びになりました。薬草のことを学んだり、地域の文化、人のあたたかさにふれる、豊かな一日となりました。

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よもぎに似ている植物をまとめています。

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